2017年4月1日(土)〜2017年4月3日(月)
2017年4月1日(土)
時間は朝の9時ごろ。
こんなに早い時間だというのに、東大寺周辺は観光客で賑わってきました。
そろそろ、のんびりと二月堂へ向かいます。
とても静かな二月堂
二月堂周辺にやって来ました。東大寺周辺からは徒歩6分ほど。
朝の時間のためか、観光客もまばらで、落ち着いて写真も撮れます。
子鹿がタイミングよくいい立ち位置に来てくれました。
こちらの子鹿も換毛期中です。
たくさん写真が撮れると思って、中腰になった途端、
私の肩からかけていたサブバックがドサっと落ちてしまいました…。
あー、やってしまった……。
案の定、子鹿も音に驚き、その場を立ち去る様子だったのですが、
声をかけながら、なんとかその場に止まってくれました。
もう少し写真を撮りたかったのですが、
後から来た観光客の鹿せんべいにつられて、子鹿は一目散に立ち去ってしまいました。
その後も、「鹿せん」に撮影の邪魔をされることが続きます。
やはり、食べ物には勝てないですね。
周囲はとても静かで、心が安らぎます。
年に一度の行事である「お水取り」は、多くの人がここを訪れるそうですが、
閑散期はとても落ち着いた境内。
お賽銭をして、まずはご挨拶とお願い事を少々。
当日は曇りでしたが、良い眺めです。
撮影中、線香の香りがしてきました。
ここは観光スポットですが、本来、お寺です。
お参りに参拝されている方もいます。
お堂の中をよくみると、天井近くには額縁が色々と飾られていました。
特に目に留まったのが、こちら。
何と書いてあるのか、正直わからないのですが、
とても豪快な字ですし、新しい雰囲気がします。
誰が書いたのかよく見ると、
「榊莫山」と書いていました。
ご存知の方もいらっしゃることでしょう、生前、莫山先生はお酒のCMに出ていた方です。
芸術家のような風貌だった方と記憶しています。
後日調べると、莫山先生の書は東大寺周辺でも見れるようです。
当日は至る所に小さなお賽銭箱があるのですが、
熱心に全部手を合わせている方が何人かいました。
こちらも後日調べると、二月堂は御百度参りで有名なお寺のようです。
旅の思い出となった東大寺裏の講堂跡
二月堂を後に、ウグイスの鳴き声を聞きながら、
二月堂の裏参道と呼ばれる道を歩き、東大寺方面へ向かいます。
途中に桜の花がほんの少し咲いていました。
時期が早かったのですが、こういった小さな桜の姿は嬉しいものです。
しばらく静かな雰囲気が続き、東大寺裏手にも桜が咲いている場所がありました。
ここで一眼レフと三脚で桜の写真撮影をしている方がいました。
撮影を終えたようで、桜にお礼の言葉をかけていたところでした。
少しの時間でしたが、偶然この場面に出会えて、何だかとても心が穏やかな気分になりました。
もう少し歩いてみると、柱の跡がありました。
どうやらこの周辺は講堂跡のようです。
さらに進むと正倉院があるのですが、残念なことに平日のみの公開。
せっかく建物の近くまで行ったのですが、また来た道を戻ることに。
次第にあたりも観光客も増え始め、周辺では写真撮影会の団体さんもいました。
そんな中、ここにも鹿たちがいるのですが、
もしかしたら、良い写真が取れるかもしれないと、密かに遠くから撮った写真がこちらです。
写真素人なので構図のことはよくわかりませんが、
私にとって、思い出に残った写真の一つです。
この後、この鹿はどうしたかと言いますと……
写真撮影会の団体さんが手に持った「鹿せん」目がけて迷いなく歩いて行きました。
ほんの一瞬でしたが、鹿には感謝です。
ですが、やはり食べ物には勝てないですね。
まだまだ奈良の旅は続きます。