東京小さな日帰り旅 〜国立・多摩動物公園〜

2019年5月下旬

最近、自分なりに日帰りで楽しめる事や、
お散歩の中で小さな発見をする事が面白くなってきました。

5月は連休の月ですが、ここはあえて”通常の土曜日”に行くと決めて、
ひとり西東京の日帰り行楽へ。

先に目的地をお伝えしますと、
国立温泉 湯楽の里
多摩動物公園
の2つです。

日常からちょっと離れ、
休日の行楽メモとしてながめていただけると嬉しいです。

矢川駅から歩くと、小さな生き物が!

日帰りの旅とはいえ、やはり気合いを入れて午前中からの出発です。
最初の目的地の国立温泉最寄りの駅、「矢川」へはJR中央線で向かいました。
この日は真夏のような暑さ!
やはり西東京はハイキングや山登りスポットがあるので、
乗客は登山の格好をした人々でにぎわっていました。

さすがに朝から気合いを入れて、温泉に行くような人は私くらいでしょう。
立川駅で南武線に乗り換え、矢川駅に到着です。

日傘をさしながら炎天下の中、黙々と矢川通りを歩きます。
本当は寄り道してカフェでもしたい気分でしたが、
9時台にオープンしているカフェはこの周辺にはありません。

10分ほど歩くと、小川が見えてきました。
普通の川なら素通りですが、とても透き通った水が流れていました。
後日調べると、矢川周辺は湧水があるとのこと。

川の中をよく見ると、小魚が泳いでいました。
※写真ではわかりにくいですが、黒い点のように見えるのがそれです。
予習をあまりして来なかったので、
想定外の場所から自然の小魚に出会い、ちょっと嬉しいです。
東京はまだまだ自然がたくさん残っているのだと、改めて実感しました。

ただの温泉ではありません。天気が良ければ、有名な山が見えます。


矢川駅から徒歩20分。
ようやく国立温泉に到着です。
少し歩いただけなのに、当日の天気では外にいるだけで体力消耗状態……。
意外と寄り道しないでよかったかもしれません。

9時台のためか、お客もたくさんではないので、
浴場もゆっくりゆったり過ごせます。

露天風呂では、なんとあの富士山が見えるのです!
「今日が晴れで本当によかった!」
と、心の底から思いました。
富士山の周りの景色を眺めると、
周辺の山々も見えて、とても得した朝となりました。
また、寝ころびの湯がとても良かったです。
露天風呂でここまでくつろげる施設は、なかなかないと思います。


お風呂が終わったら冷たいものでも、と思いましたが、
食事処でしっかりご飯を食べることにしました。
期間限定のなめろう丼を注文です。
ご年配の方々がほとんどでしたので、
静かにゆっくり過ごしたい方は、午前中に来た方が良さそうです。


目の前には多摩川、少し遠くの方に富士山を眺めることができます。
今日は一日ここに居ようかなと思いましたが、
せっかくここまで来たのに動かないのは勿体無い!
自分に言い聞かせて、国立温泉を後にします。

石田大橋からの眺め。
奥多摩方面の山々が見えます。

ゆっくりと動物観察できます。動かないけど、あの動物界のスターが見れます!


多摩モノレール万願寺駅から多摩動物公園駅へ。
駅構内は動物園モード全開で出迎えてくれます。


アリからゾウまでTAMA ZOO。
大きなゾウのオブジェが一際目を引きます。

入園後、案内を色々見ていると、
11:30からオラウータンのスカイウォークがあるとのこと。
なんと入園ゲートから一番奥の場所!
体力の消耗が気になりましたが、急ぎ足で向かいます。
上り坂が続き、最初からバテてしまいましたが、なんとか間に合いました!

お母さんオラウータンは先に進んでいて、
子どもは後から少しずつ進んでいます。
見ている側としてはとてもドキドキしながら見ました。


ご高齢のオラウータンがいました。
名前はわからなかったのですが、見るからに貫禄があります!


キューさん。
なんと私よりもお兄様!
久しぶりの動物園ですが、年上の動物はあまり見たことがありません。


見透かされている感じがします……。
キューさんを見習って、人間界で長く頑張って生きます。


オラウータン舎は、わかりやすい展示やパネルがあります。
その中に、「ボルネオ緑の回廊募金」が設定されていました。
プロジェクト内容はこちら(ジプシーの森をつくろう!)をご覧ください。
活動内容がわかりやすく紹介されています。

※掲示されていた写真や記事、募金箱を撮り忘れてしまいました……。
2017年、ボルネオオラウータンのメスの「ジプシー」(推定62歳)が亡くなりました。
彼女の生まれ故郷であるボルネオ島の森林が、伐採により急激に減っています。
その多くが、ポテトチップスなどに使われているパーム油の原料となる、
アブラヤシ農園を作るために森林が伐採されているそうです。

自分の身の回りに関係していて、この事実の衝撃は大きかったです。

200円で畳1畳分の募金ができるとのこと。
わずかばかりですが、募金をしました。
200円募金をした方はしおりを1枚いただけます。


コアラ館では動くコアラが見れました。
意外と筋肉体質でアクティブ!
(周囲の音声はカットしていますので、お気軽にご覧ください。)


コアラ館の近くでは、ボランティアガイドさんが解説をされていました。

左が教材用としてのコアラのぬいぐるみ。右が玩具用のコアラのぬいぐるみ。
大きさが全然違います。
ガイドさんの説明によると、以前教材用コアラは実際の体重があったそうですが、
こどもが教材用コアラを持った時によろけたということで……、
実際のコアラの体重は体感できなくなったのだそう。
それでも、持たせていただいた教材用コアラは重量感がありました。


コアラの毛は見た目はゴワゴワしてますが、触るとフワフワしています。


コアラのご飯となる「ユーカリ」。
好みがあるため、気に入ったユーカリしか食べません。
コアラのフンを嗅いだのですが、「ユーカリ」の匂いがしました。
羨ましいのやら、驚きというのやら(笑)。

楽しそうにお話をしていたガイドさん。
後日動物園のホームページを見ると、
年に1回のボランティアガイドの募集をするそうです。
2019年は7月です。
ご興味ある方はご覧になってはいかがでしょうか。
東京ズーネット ボランティアについて


今にも動き出しそうなジャイアントパンダ!
もちろん剥製です。


ランランとカンカン。
私と入れ違いで彼らは亡くなったと思うと、急に親近感が湧きました。


ランランとカンカンが生きていた時代と今の時代は、
地球の環境も変わっています。
先ほど書いたオラウータンの生息地やパンダの生息地、
様々な動物たちの居場所は減ってきています。
身近なところから野生動物を守れないか、自分にできることはないか、
色々な視点で考えてみたい、そう思いました。

日帰りでしたが、
生き物や自然を見るだけでも心が和みました。
東京は観光地のイメージがありますが、
都心から少し離れるとたくさん自然が残っている場所がたくさんあります。
また近々行きたいところを訪れてみたいと思います。

「動物園」のあり方は賛否評論あるかと思います。
私は動物が好きなので、遠い国に行けない身としては
異国の動物が観れるのは嬉しいです。

気になる動物がいたら、ほんの少し同じ場所で観察をしてみてください。
見始めた時は動かない動物でもしばらくすると、ご飯を食べたり、
動いたりします。
展示物やパネルにも、目を向けてみてはいかがでしょう。
自分の知らない、動物の世界が広がるかもしれません。

最後に、当日カメラに納めたビデオと写真を紹介して、
今回の日帰り旅を締めくくります。


シロフクロウ。一部ヒナの声が入ります。


ユキヒョウ。周囲の音声はカットしています。


カンガルー。自分の足を……どうやったらその姿勢になったのでしょうか……。


ターキン。滴る水を独り占め。


レッサーパンダ。動画の意味はなかったかもしれませんが、寝ている様子です。


トラ。同じところを行ったり来たり……。


ゾウ。上からミストが出ていましたが、やはり暑そうな感じでした。