人生二度目の奈良の旅 〜奈良県吉野山(3) 見所満載の吉水神社〜

2017年4月1日(土)〜2017年4月3日(月)

2017年4月2日(日)

金峯山寺で出会ったご夫婦と別れ、吉水神社へ向かいました。

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吉水神社鳥居。
豊臣秀吉、徳川家康が花見でここを訪れた歴史があります。

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吉水神社の門。
南朝本拠と書かれています。

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とても歴史の深い吉水神社。
吉水神社さんのHPにも歴史が書かれているのですが、
見慣れない用語や元号が多数でイメージもしにくいので、
私なりに大まかに理解できるレベルでまとめてみました。

・白鳳年間(細かい時代の区切りは様々ですが、飛鳥時代〜奈良時代の中間)に、
山伏のように山にこもって修行を行う、修験宗(しゅうげんしゅう)の僧侶用の住居として建立されました。
※修験宗は平安時代(794年)ごろ、ブームが来ていたようです。

・鎌倉幕府が始まる(1192年)数年前、源義経と静御前が隠れ住みます。
・鎌倉幕府が滅びた(1933年)数年後、後醍醐天皇が住みます。
・1594年、豊臣秀吉が豪華な花見のために、数日滞在。
・2004年 世界遺産に登録される。

おおよそ1300年の歴史ある建物です。
ずっと最初から同じスタイルではなく、時代の流れと共に様々な変化をしたようです。

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門を通り、写真のような案内板がありました。
乾坤通宝(けんこんつうほう)という通貨が発行された書類は見つかっているようですが、
物が未だ見つかっていないという幻の通貨のようです。
書類を発行したけど、金銭的に余裕がなくて作れなかった…、
最初から都市伝説を作った…など想像が色々広がります。

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「一目千本」の見物場所です。
「一目十年」は「一目見ると十年寿命が延びます」という意味だそうです。

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残念ながら、桜は咲いてません。地面が見えています。

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こちらがシーズン中の風景。生きている間に一目見たいものです。

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日本最古の書院。
書院の拝観は料金がかかります。
見学をした後に知ったのですが、建物の中の撮影はOKだそうです。
写真に残しておきたかった……。

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パワースポットといわれる、北闕門(ほっけつもん)。
邪気を払う場所で、陰陽師のようなお祓い作法があります。
※さすがに、一人ではお祓いはしませんでした。静かに眺めるのみです。

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吉水神社の宮司さん(お話をされていた当時70代)。
途中からお話を聞いたので、内容の全ては聞けなかったのですが、
絵の勉強をして、日本の文化を伝えたいとお話されていました。
歳を重ねても、夢を持ち続けるということ、大切にしたいと思います。
後ろに掛かっている3人の老人(老子と誰か…)の絵と2着の着物(左:静御前と右:豊臣秀吉)の説明もされていたようですが、、
残念ながら、内容を知ることができませんでした。
※とても良いことを話されていたようなので、最初から聞きたかったです。

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書院以外でも、豊臣秀吉設計の庭園や弁慶の力釘と伝えられる石があったりと、
一つの場所で、見所満載の吉水神社でした。
吉水神社の本殿の写真を撮りたかったのですが、
人手が途切れることなく訪れていたので、断念。
有名な観光名所なので、詳細は吉水神社のHPを参考にしてみてください。

さて、そろそろお腹がすいてきました。
ただ、たくさん食べたい感じでもなかったので、
ここで柿の葉寿司をいただくことにしました。

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数あるお店の中で、
吉水神社から一番近い、「醍予」さんで柿の葉寿司を初体験です。

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鮭と鯖を一つづつ。
購入後、お店の中でいただくことができました。
私が柿の葉寿司の撮影をしていると、
嬉しいことにお店の方が、お皿とお茶を差し入れてくださいました。

実は、酢飯が得意ではないのですが、私の好みの味。
酢の味が強すぎず、ご飯もちょうど良い固さでした。

旅をする前に、
某旅雑誌編集をされ、奈良の鉄道記事を書かれた方に、たまたまお話を聞く機会があったのですが、
魚の保存を長くするため、山の上に行くほど、酸味が強くなるのだそう。
違うお店の味も色々食してみたくなりました。

「醍予」さんを後に、先に進みます。
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腹痛に効く「陀羅尼助丸」。
千三百年の歴史があるそうです。
購入はしませんでしたが、黒い丸粒の薬は無条件に胃腸に効きそうです。

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蛙の置物が鎮座してます。

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そして、もう少し歩くと「勝手神社」です。
現在、残念なことに火事でその建物を見ることができません。
再建のために寄付を募っているようです。
静御前が舞をさせられたとされる、小さな舞塚がありました。

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格式高い宿坊、竹林院は外から眺めるだけでした。

竹林院から先はまだまだ長い山道を登ることになるのですが、
ここから先はバスに乗って奥千本口まで移動です。
続きはまた次回に。