2017年4月1日(土)〜2017年4月3日(月)
2017年4月1日(土)
東大寺裏講堂跡から春日大社に向かいます。
途中、東大寺周辺を通りましたが、参拝の観光客で列ができていました。
やはり世界的に有名観光地だけあって、人が途切れることはありません。
気分を切り替えて春日大社に向かいます。
参道入口から手のお清めをする場所、伏鹿手水所(ふせしかのてみずしょ)まで、おおよそ徒歩10分です。
世界の春日大社、見所は建物だけではありません
春日大社参道入り口。
「1998年12月 春日大社は「古都奈良の文化財」のひとつとして、
ユネスコの世界遺産条約に基づく世界遺産リストに登録されました。
全世界の人々のために保護すべき遺産として、特に優れて普遍的な価値があるものが、
このリストに登録されています。」
と、書かれています。
みんなの春日大社、世界の春日大社となったわけですね。
近くまで来てくれましたが、
無意識に野生動物には触っちゃいけない感覚が染みついているので、
子鹿に触れることはしませんでした。
※この周辺には伏鹿手水所がありますが、
人が結構いたので、写真は撮りませんでした。
石灯篭と同化する鹿たち。
逆に鹿に見られている感じがします。
春日大社に到着です。
お参りをしてから、お守りを頂きました。
こちらはメジャーな白鹿守。
説明書きに書かれていて初めて知ったのですが、
鹿島(茨城)からはるばる白鹿に乗ってお遣いの神様が来られたらしいです。
難しい歴史が関連しますので、この辺りのお話は割愛します。
叶守というのを初めて見まして、
意を決して自分のために頂きました。
こちらは中の用紙に願い事を書き、お守袋に納めます。
願いが叶ったら、春日大社にお返しをするお守りです。
これを頂いたからには、またここに来なければいけませんね。
ちなみに、未だ願い事が定まっておらず、書いていません。
そろそろ数ある願い事から絞らないといけないなと思っています……。
お守りを頂く時に、巫女さんが電卓を差し出して、英語で対応されたのですが、
「あの…私、日本人です」と言うと、
「すみません!最近アジア系の方が多いものですから……」
同じ対応を春日大社の後に行った靴下屋さんでも同じ対応をされました。
日本人より外国人観光客が多いため?
いや……、
ひょっとすると、私の黄色いウエアとリュックの組み合わせがアジア系の方の服装と似ているからかも知れません。
改めて、自分もアジア人種であることに気付かされた出来事でもありました。
「砂ずりの藤」の立て看板横に置物かと思ったくらいに、鹿がいました。
藤の見頃はその年の天候によりますが、4月下旬〜5月上旬。ちょうどGW時期です。
混雑覚悟で行かないとですね。
大変な数の釣灯篭!金色と青錆のものがあります。
実際に釣灯篭に火が灯る時期は毎年2回。
春日大社は建物だけが見所かと思っていましたが、歴史もあり、行事もあり、
1年を通して歴史に触れる機会があることに初めて知りました。
社殿のお知らせ掲示板に2017/4/2(日)に9時からお参り(朝拝)をしますとの案内。
春日大社では毎日朝拝をしております。
今回は都合がつかなかったのですが、機会があるときに朝拝に出席したいと思います。
※開催しない日もあるので、春日大社のHPで要確認です。
ゆっくりと歩く私の真横をサクサクと歩いて行った鹿。
途中、警備員さんとも普通にすれ違い、春日大社をテリトリーにしているようでした。
階段を降りようとしていたところ、
もしかしたら振り返ってくれるかもと思っていたら、
やっぱりこちらを見てくれました。
興福寺(仮)で仏像界のアイドル阿修羅像とご対面。意外な隠れスターも
春日大社から興福寺まで時間をかけて歩きます。
途中、私がアジア人に間違えられた(2回目)、
足袋靴下屋さんShop TABI-JIと
複数の店舗が集合している「夢風ひろば」内のban inoueでお土産を購入。昼食もban inoueカフェで昼食をしました。
昼食後、奈良名物の柿の葉寿司のお店が周辺にあることに気がつきました。
せっかく奈良に来たのなら、柿の葉寿司のお店に行けばよかったと、少々後悔です。
奈良公園内を歩き、興福寺に到着です。
訪れた日、興福寺は工事中でした。
2017年中は、工事のため、阿修羅像は仮講堂にあります。
仮講堂内には阿弥陀如来像を筆頭に、阿修羅像、金剛力士像など、仏像たちが大集合です。
そんな中、頭が鳥の姿をした、神迦楼羅(カルラ)像は仏像集団の中で、
少々不気味な印象の仏像でした。
後日調べてみると、迦楼羅は害を与える一切の悪を食い尽くして、人々に利益をもたらすのだそう。
首にはスカーフを巻いているので、意外とおしゃれな仏像です。
仏像界のアイドルは阿修羅像が定番ですが、
私の中では仏像界の隠れたスターは迦楼羅像だと思いました。
そろそろ次のところへ移動しなくてはなりません。
鹿たちともしばらく会えないと思うと、少々寂しい感じもします。
予備知識もなしに、あの赤いお堂(南円堂)を観てから移動しようと思い、
お堂に近づくと、なんと、さりげなく鹿がいるではありませんか!
生地?のれん?染物?お堂にかかっている、あの鹿が入った布は一体何なのでしょうか……。
意味がありそうな布ですが、個人的な宿題にします。
奈良の歴史は深く、ガイドブックの情報も覚えきれないことがたくさんあります。
旅をして、帰って来てからの振り返りは、旅の余韻に浸れる楽しみの一つです。
まだまだ奈良の旅は続きます。