旅を楽しむために一番重要なこと〜日常の靴を見直す〜

2019年4月

こんにちは。久しぶりの投稿です。
元号が変わり、新たなことをしてみようかと思っている方もいるのではないでしょうか。

今回は、「足」と「靴」に着目した投稿です。
「なんだ、旅じゃないのか」って思いました?
あなたの「足」と「靴」をおろそかにしていると、
楽しい旅も続けられなくなるかもしれませんよ??

私の日頃履いている靴の調子が悪くなったため、
このタイミングで自分の足をきちんと測ってもらいました。

前半は主に女性向けの情報になりますが、自分に合ったパンプスについて、
後半はスニーカーの履き方と結び方を教わりましたので、
ぜひ参考にしてみてください。


今回診断をお願いした、岩崎さん。

「シューフィット 神戸屋」さんのサービス、
『【新規様限定】女性講師の、目からウロコの靴選び+靴診断』を予約し、
早速目からウロコ状態でした!

※「シューフィット 神戸屋」さん は2023年10月で閉店しました。

「旅行であちこち行くから靴が大事って言う方多いですね。
年配の中高年の方ですごく旅行が好きなんだけど、
歩き回るのに靴の調子が悪いといまいち楽しみきれないそうです。」
と岩崎さん。

年代問わず、旅行で足が痛くなったり疲れてしまうと楽しさも半減します。
自分にぴったりと合う靴の探し方をレポートします。

目次
▼その靴本当に合ってますか?靴は楽ちんがいい⁈
▼そもそも、足ってどんな状態が正しいの?
▼靴選びのポイントは?
▼スニーカーは紐が重要!その結び方とは?

その靴本当に合ってますか?靴は楽ちんがいい⁈

では、最初にコンピュータを使って足の計測をします。

左上の足型が診断結果。
右足は小指を除いて指は見えますが、左足の指が見えません。
しっかり足が使えてないということがわかりました。

今度は素足の状態で計測です。
両足とも立った状態、座った状態、前に体重をかけた状態など、
メジャーを使って細かく計測してくれました。

「一生懸命、靴の中で動かないようにって踏ん張っているんですよね、
大きい靴を履いているんだろうな……。」と岩崎さん。

確かに当日履いて行った靴は最初は履き心地が良かったものの、
今となっては関節にタコができるくらいになっていました。
でも、大きい靴を履いている意識が全くないのですが……。

岩崎さんより
・日本の靴屋 ・・・ 立って計測。足はあまり変化しないと捉えての測り方。全体重が足にかかり一番大きいサイズとなる。
・欧米の靴屋 ・・・ 座って計測。足は変化するものと捉えての測り方。体重がおよそ半分の中間値のサイズとなる。

日本女性の足は柔らかく、変化しやすい足が増えている為、
立っての計測だけでは足を把握するのに足りません。
神戸屋ではこれに加え、体重のかからない空中計測も取り入れています。
歩く間パンプスの中で足が動かず、快適に歩く上で重要なサイズとして把握しています。


ちょうど良いと思って長年履いている私の靴たち。診断したところ、この中から2足を手放すことに。

「本来靴は部分的に締めて、ぴったりくっついていないといけないのですが、
ゆるっとした方が足楽ちんというイメージがあります。
ちょっと大きいのを選んじゃうってことが多いのです。
そうすると靴の中できちんと止まらないで、あちこちぶつかります。
ちゃんと使えないとその負担って実は大きいのです。」

なるほど。
合わない原因は、楽な靴を選んでいたということなのですね。

それから、学生から社会人になるときの靴選びにも間違いポイントが。
楽なスニーカーを履き続け、その感覚でパンプスを選ぶと
間違ったサイズの靴を選びがちなのだそう。

もっと早く知っていればよかったです。何足分お金を無駄にしていたことか……。

そもそも、足ってどんな状態が正しいの?

ズバリ断言します、足裏の3点アーチです!

「親指の付け根、小指の付け根、かかと
3つの支点とそれをつなぐ3つのアーチ(土踏まず、前アーチ、外アーチ)によって、
体の安定や衝撃吸収の機能を担っています。」

※3点アーチの図はネット上で沢山ありますので、検索されてみてくださいね。


「足首付近の楔状骨(けつじょうこつ)の骨の並びです。
真ん中に逆三角形の骨がある為、
足のサイドからこの辺りを締めることで足のアーチがより立体的になって、
足は骨格から整って機能がアップします。」


足の裏。意外と複雑な構造です。

「カメラの三脚ってどんな地面でもバランスよく立てます。
あの構造が足の裏にもあるんです。」

この立体構造は、筋肉・靭帯で引っ張り上げることでできます。

足が地面に着く → アーチが潰れる(一番足幅が伸びている)
蹴り上げる → アーチが戻る(足が空中に浮く=細くなる)

この動きを楽にできる仕組みは、本来足に備わっているのです。

ただし、女性の場合この立体構造が崩れやすく、
生理中は靭帯が緩みやすくなります。
それによって足がむくみ、
普段履いている靴も少しきつくなることがあります。
生理中の時は、いつもと違う大きいサイズの靴を履かれる方もいるそうです。

それから、足の爪の長さは上から見て前側のお肉がちょっと隠れる方がベスト。
私の場合、少し深爪していたようです。
足の爪は歩行の際に足指とのバランスを取る重要なパーツなのです。

靴選びのポイントは?

診断をした時に教わったことをまとめました。
意外と靴を買う時に忘れがちです。
これだけは頭に入れておきましょう。

1.かかとがぴったりしている。
2.サイドの抑えがしっかりしている。
3.指の曲がる位置と靴の曲がる位置があっている。(ボール位置と言います)
4.足先にゆとりがある。
5.立ったときの状態は、足がきちんと締められている感じが良い。

靴を試し履きする際のチェックポイント
・靴の履き口に隙間がないか。手の爪先が入るくらいがベスト。
・このとき、履き心地が楽なものは考えない。結局ゆるい靴を選ぶことになります。
・立った状態で、かかとにゆとりがあるものは除外すること。
※かかとを合わせた状態で履き口に空いた隙間をインソールで埋められれば歩きやすくはなります。

靴を履いて歩いたときのチェックポイント
・靴のかかとが、ぴったり自分のかかとに付いているか。
・指の曲がる位置と靴の曲がる位置が合っているか。
・ちょっと急ぎ足で、目線は前の状態でしばらく歩く。
※きちんと蹴って歩けるとむくみが取れ、かかとが浮いてくる可能性があります。インソールなどで止められればOKです。

一番重要なのは、かかとがぴったりしている靴です。
かかと部分は後から調整できない箇所になるので、
購入時はここをしっかりチェックします。
そのあとに、他のチェックポイントを確認しましょう。

「紐の無い靴なら、
“靴べらを使わないとちょっと履きづらい”くらいがちょうど良いかもしれません。
履きやすい=脱げやすいとなりがちです。
脱げやすいと靴の中で足指が踏ん張りきちんと蹴って歩けず、
余計な疲れや足の崩れに繋がります。」

靴の履き口は感覚にもよりますが、
手の爪先より空くくらいでしたら、中敷で調整ができるのもあります。

私の場合、開帳足で前アーチが落ちています。
サイドがしっかり抑えられている靴が重要ポイントでした。


左が持っている靴、右が診断後にサンプルで履いた靴。


合わないと思っていた靴も、つま先の中敷調整でぴったりの靴に。

スニーカーは紐が重要!その結び方とは?

足が疲れにくくなる、「ヒールロック」という結び方をご存知ですか?
スニーカーもパンプスと同じように、
ゆとりがあると疲れたり、足が痛くなる原因となります。

「ヒールロック」は脱ぎづらく、ぴったりとした感じになりますが、しっかり紐を結ぶことが重要です。
※詳細な結び方は「三茶スニーカー直伝!ヒールロックの結び方」で検索すると動画アップされています。

こちらも結び方の詳細情報はネット上に沢山ありますが、
ポイントをここで1つ紹介します。

かかとを立てて、つま先から、しっかり紐を締めます。


紐を結ぶ前、サイドの紐を自分の方に引き寄せることがポイント。
後日、自分のスニーカーで試すと、快適に歩くことができました。
新調のタイミングかと思っていましたが、まだまだ長く履けそうです。

最後に

「最終的には足がものさしになります。
メーカーが同じでも木型が変わると履き感は変わってきます。」
と岩崎さん。

自分は何センチの靴と決めず、必ず靴を実際に履いて”自分の足”で決めましょう。
写真にある私の靴は、実は幅が広いメーカーで、サイドの締め感が合わないことがわかりました。
もしかすると、海外メーカーで合う靴があるかもしれないことも。
日本のメーカーで自分に合う靴を探していましたが、
視点を変えて探してみるのもいいかなと思いました。

診断料金はちょっと悩む金額ではありましたが、
しっかり診ていただいて、足に関する情報も沢山教えていただきました。
実は過去に某メーカー店で計測してもらった時、
立った状態のみでした。
今まで他店で計測してもらったけど、なんだか合わないかも……と思われている方は、
神戸屋さんにて、より詳細に計測をされてみてはいかがでしょうか。

こちらも目からウロコでしたので、教えていただいた靴の引き伸ばしグッズを紹介します。

ポイントストレッチャー。ちょっと指が当たる部分を伸ばします。


持ち手部分が木のドライバー。靴専用の道具でなくとも、このような道具で部分的に伸ばすこともできます。


キズナッシーと呼ばれる、ホビー用の道具。履き口をちょっと伸ばしたいときに使えますよ。

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・岩崎敦子さん
自身の足トラブルをきっかけに足靴歩行の専門スクールを修了。
スクール直営サロンを含め、長年足に関わる仕事をする中で靴がとても重要であることを実感する。
現在『足と靴のカウンセラー』と自身を称し、ことの大切さを伝えている。