2016年3月20日(日)
北海道海鳥センターの展示を見学後、
もう一つ見学をしたいところがあり、
係りの方に声をかけさせていただきました。
見させていただいたのは、
天売島で捕獲された「猫」です。
あまり知っている方もいないと思いますので、
旅とは少し離れますが、
このブログをきっかけに気に留めていただければと思います。
「天売島の猫問題」で検索すると、情報は出てきますので、
詳細は大本のサイトをご覧になってください。
天売島の猫とは?
天売島で増えすぎた猫によって、
海鳥の繁殖に影響を及ぼしたり、
島民の住居の悪影響、水揚げされた魚を横取り…など、
野良猫問題を解決するため、
羽幌町役場では、野良猫の捕獲活動を行っています。
天売島フェリーターミナル内の呼びかけの張り紙
島内の飼い猫はマイクロチップが必須となります。
捕獲された猫はどうするの?
当然今まで野良猫ですので、人に馴らしてから、
里親譲渡会で飼い主さんを見つけます。
今回4匹の猫ちゃんに会いました。
2016年6月現在、
写真に写っている2匹と1匹は
北海道の酪農学園大学に移動しています。
私と係りの方が部屋に入った途端、
やはり警戒してケージに入る猫も。
この猫は「まる子」とセンター内での仮名を名付けられています。
こちらの2匹は最初警戒していたものの、
時間をかけると慣れてきました。
係りの方のお話によると、
こちらの猫たちは譲渡会で飼い主が見つからなかったとのこと。
譲渡会当時、人にあまり馴れていなかったそうです。
それからは少しずつ時間をかけて馴れてきました。
野良猫の殺処分をゼロとする活動。
役場だけでなく、捕獲した猫に関わる機関も含めて
連携した取り組みをされています。
野良猫と海鳥の数のバランスが保たれないと、
他の問題も発生することでしょう。
今回、一旅人の視点から、「問題」自体は知ることができました。
新しい飼い主に出会えるのも簡単ではないでしょう。
一つの島の問題から、役場が主となって取り組んでいる活動を、
都会でもできないのかなと思いました。
今まで考えたこともない「問題」について、
今後も着目して活動を見ていきたいです。
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