島根県隠岐郡海士町_隠岐自然村(2/3day)

2015年6月13日

当日の予定は10:00に隠岐自然村で金光寺山ガイドウォーク。

なかむらやで朝食後、朝9:25頃に宿を出発。

もちろん交通手段は前日にレンタルした電動アシスト自転車。
1日フル活用のため、前日に充電はバッチリチェックしておいた。

自然村までの道のりはかなり快適だった。
すれ違う車も3台ほどだっただろうか。
畑や田んぼが見えたり、小高い道が続いたり。。
当時、朝から天気がよかったため、随分と太陽の日差しが暑かった記憶がある。
それにしても、開放的な島。風はちょうどよく気持ちがよかった。

自然村入り口、これは予想外な道にあたってしまった。。
舗装はされているが、山道。電動自転車がかなり活躍してくれた。
道も狭い道のため、車に気をつけながら登りきった。
※実際朝早いためか車は通っておらず。

自然村_金光寺山入口
自然村、金光寺山の看板。確かに向かうところは山だった。

自然村に到着したが、少し早めについてしまった。
外で軽くストレッチをし、時間つぶし。
さすがに山道を登ってきただけに太陽の日差しがさらに暑い。。

そうこうしているうちに、自然村のガイドをされているFさんとごあいさつ。
昨日なかむらやに来ていた自然村の職員さんもいらっしゃった。

「今回はどういったことで海士町に?」
「はいはい、巡の環のOさんねー。そうでしたか〜」

Fさんはお仕事で海士町に移住されたとのこと。
ガイドスタート地点までの間、
私が自然や動物、鳥も見ることは好きだということを話すと、
Fさんは日本野鳥の会に関わっているようで、
関東にも野鳥の会があって、定期的に観測会をしていることを教えていただいた。

ガイドスタートはこちらの植物から。
オニヒョウタンボク標識
自然村では樹に看板をつけて、保護をしている。
ピンクのリボンは貴重な種類で「切らないでください」の目印。

オニヒョウタンボクの実
こちらはオニヒョウタンボクの実。毒あり。

金光寺山は大山隠岐国立公園。
隠岐全体が、隠岐世界ジオパークに認定されているエリアでもある。

タブノキ
タブノキ
カエデ
カエデ

暖かい地方と寒い地方の樹が同じエリアで成立している。
氷河期、温暖期が関係していて、
島(氷河期以前)->本州と陸続きの半島(氷河期)->島(温暖期)
島と半島を経ているため、
氷河期には、暖かい地方の本州の植物が寒さに耐えられず、暖かい島の方へ移動。
同時期に本州の小動物も島に渡ってきている。
想像すらできない生き物、植物の成り立ちを、
ここ海士町で見て体験することが出来た。

ガイドのFさんは小さいホワイトボードを使って解説していただいたので、
大変理解しやすかった。
小学校の課外授業みたいで童心に返った気持ちでガイドを受ける。

寺の写真を撮るのもなぁ。。と結局撮らなかったが、
金光寺はこじんまりとした寺。
普段は門が閉じられているのだが、
今回のガイド中に扉を開けていただいた。
確か、お正月には開門しているとのこと。
寺なのに狛犬のような置物が置かれていたりと、
まだまだ不思議なことは続く。

ここ金光寺は小野篁(おののたかむら)が
隠岐へ島流しに合った際、ここで早く元の場所へ戻れるよう祈った場所。
※小野篁は小野小町の祖父。

昔、金光寺手前の敷地内にわき水を使った湯治場があったそう。
海外からも治療のために来ていたようだ。
そして不動明王が立っているすぐ下には、わき水の池がある。
なぜに山にわき水があるのか、
どこかの大学がきちんと調査し(エコー調査)、
海水の層と雨水などの層の比重が異なるため、
雨水がたまったものが湧いて出てきているとのこと。

また隠岐では黒曜石が採れていたので、
隣国へ評判がすぐに知れ渡り、海外から黒曜石を採りにきていたようだ。

金光寺山を周回する前にもう一つ、海士町の歴史を聞いた。
昔、「お寺」が島の権力を握っていたとき、島民から深い憎しみを受けていた。
お金を不正に搾取していたからだ。
金光寺山にはお地蔵さんがあるのだが、
いくつか首のないお地蔵さんがあるが、
それは、怒った島民がお寺に対して行ったためだという。
そのため、島には神社の数が寺よりも多いという。
先ほどの狛犬のような置物も、そういった寺への島民の想いがあったからかもしれない。

海士町という小さな島だが、
生体の変化、外交(黒曜石)、ご配流、
長い歴史の中で慌ただしく変化してきた場所なのだと感じた。
新しい風が立て続けに起こっているのだから、
島民も昔から環境変化に順応するスキルが備わっていたのかもしれない。

ささゆり
ササユリ。
「この時期にこんなにササユリが見れるのは珍しいですよ」
とガイドのFさん。
写真では一部だが、ある場所に一面咲いていた。
私も奇麗なササユリが見れて嬉しかった。

金光寺山から
金光寺山からの眺め。
少し曇り気味だが、眺めはいい感じ。

金光寺山ガイドウォークが終わり、
自然村施設でコーヒーをいただいてから出発することにした。

「これからどこに行かれるんですか」
「島一周はきついよ〜!電動自転車なら1週も持たないよ」
「お昼は? cocoね。明屋海岸の近くだからちょうどいいかもしれないですね」

島1周を考えていたが、Fさん情報だと、いくら島でも結構な時間がかかるとのこと。
ひとまずランチをしに明屋海岸近くの「coco」に行くことにした。


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